スティーブン・フルトン、
覚えていますか?
約1年2か月前に、
井上尚弥選手と対戦した選手です。
「当時のことははっきり覚えているよ」
というか方も多いと思います。
なぜなら、
井上選手がバンタム級から
スーパーバンタム級に転向後
初戦の相手。
フルトン選手は、
当時スーパーバンタム級の
2団体統一チャンピオン。
各階級にはそれぞれ、
4本のベルトがありますが
既に2本を持っていた選手。
しかも、身体も大きく、
リーチもありその長さを活かした
戦い方でKOこそ少ないが盤石な勝ち方をしている。
戦前、メディアや関係者から
この階級で、ラスボスあつかいをされていて
フルトン選手はホント強いとさわがれていました。
さすがの井上選手でも、
転級の初戦でやる相手ではない
もしかしたら「負けるかも…」
なんて言われてましたね。

写真では分かりにくいですが、
体格の差は明白。
「これはホントにもしかしたら…
もしかするかも…」
そんな不安が脳裏を、
よぎりました。
でもそんな不安はどこへやら、
フタを開けてみれば井上選手の
8RTKO勝ち。

井上選手がスーパーバンタム級にあげた、
初戦でこのパフォーマンスはさすがとしか
言いようがないです。
このフルトン戦、
井上選手の数ある試合の中でも、
「ベストバウトに選ばれるのでは?」と
言われていて、私もそう思いました。
その理由として、
- 階級をかえた初戦
- この階級でフルトンは最強
これら、2つが大きな理由として
あげられています。
内容もほぼ完璧でダウンもしたことが無い、
無敗の相手に何もさせなかった。
しかしフルトン選手も、
随所に良さが出ていて、
最終ラウンドまでも行くかもしれない。
そんな不安が頭をよぎったのは
私だけではないはず。
井上選手のリターン(追撃)をもらわない
ディフェンス力、ジャブの差し合いは
かなわないけど素早いバックステップを使った対応力。
フルトン選手じゃなかったら、
確実に早く試合が終わっていた。
フルトン選手にとってホントに、
バツの悪いとしか言いようがない相手でしたね。
さて、
このフルトン選手の復帰戦が
この度おこなわれました。
なんとそれがひとつ階級をあげての、
” フェザー級 “
での試合。
スーパーバンタム級では、
ギリギリの減量だったのか、
フェザー級でのパフォーマンスが
どんなものになるのかとても楽しみな一戦。
対戦相手は、
カルロス・カストロ。

戦績は32戦30勝2敗14KO、
この選手もフルトン選手と同じく
スーパーバンタム級からあげてきた選手。
そして井上選手と戦った、
ルイス・ネリと対戦して
判定で敗れている。
KO率は低いけど、
32戦のうち2敗しかしていない
かなりの強者。
スタイルチェンジが裏目に…
フルトン選手の良さは、
大きくリングを使って動きまわり
「打っては離れ、打っては離れ」
を繰り返して相手との距離をとる。
距離で戦う選手。
くっつかれて危ない場面は、
うまくクリンチで逃げて打たれないスタイル。
しかし今回は、
かなり前に出て強いパンチを打ち込む。
前に出て打ち合う
ファイターにチェンジしていた。
スーパーバンタム級時の
アウトボクシングを捨て、
フェザー級対策の、
インファイトスタイルに。
今までのスタイルだと、
パワー負けをしてこの階級で
戦っていくのはキツイ…。
そんな判断でしょうか。
今まで一緒にやってきた
チーフトレーナー(セコンドにはついていた)
を変えて新しいフルトンで挑む。
良いところはそのまま残す
試合結果は…
2-1の判定でフルトン選手の勝利。
ギリギリの判定?
「いや、フルトン選手が負けていた」
なんて声もあがるほどモヤっとしない内容。
5Rにはダウンをするといった
ほんとに厳しい展開でした。


私も正直、フルトン選手負けたかなと。
もちろん、これからのことを
考えてスタイルチェンジをした。
これは誰の目から見てもあきらかです。
私は、もともとのスタイルに
ほんの少し肉付けする程度で
良かったのかなと思います。
なぜなら、
今までそれで勝ち続けてきて
うまくいっていた。
つまり自分が得意で、
好きなスタイルのはず。
たとえば
仕事に置き換えると、
- 人と話すことが好き
- 営業が得意
そんな人に、
事務系の仕事を身につけさせると
今まで得意としていたことがかすんでしまう。
そんな気がしませんか?
やっても
ほんの少し教える程度、
プラスαで良いですよね。
良いところは、
そのまま残して足りない部分は少し補う。
これはどんな分野でも
大切ですね。
次回はどんな戦いかたをするのか
フルトン選手のファイトスタイルに
注目しましょう!
そしてまた日本で戦う姿が観たいですね。
もしかしたら、
井上選手と戦う可能性は
ゼロではないかもしれません。

