武居由樹VS比嘉大吾 現地での観戦を終えて

ボクシング観戦記

「勝者、武居由樹!!」
チャンピオンが初防衛に成功。



9.3有明アリーナで行われた、
WBO世界バンタム級タイトルマッチ。


コールされた瞬間、
古くからのボクシングファンからは
「そっちかぁ…」


会場は驚きととまどいが
入り混じっていました。


現場で観た感じは、
どっちが勝ったの分からない
そのくらい競った試合でした。


これもしかしたら、引き分けかも。


そうなると、
武居選手の防衛か。


たしかに下馬評では、
武居選手が有利との声が多かった。


でもここは、
比嘉選手も元チャンピオン
その意地を十分魅せてくれましたね。

中に入っていく比嘉選手にガチッと受け止める武居選手

立ち上がり比嘉選手は、
最高の動きでした。


はやいステップから、
小刻みに体を振りトップスピードで
中に入りパンチを当てる。


それに対して、
カウンターのアッパーで
対抗する武居選手。


「打ち返すから打って来いよカモン!」
と迎撃(げいげき)モード。


これにかまわずに入っいく、
比嘉選手も相当な勇気ですよね。


意地と意地のぶつかりあい。


武居選手は今回はいつになく、
ロープを背負うシーンが多かった。


距離でパンチをかわすいつものスタイルを捨て、
バチバチの打ち合いに持っていこうとしたのかな。


序盤から一進一退の攻防を
繰りひろげる2人。


わたしの席が4階で、
やや、というかかなり遠いところだった為
大振りのフック主体の比嘉選手のほうが
見栄えがいいかなと感じました。


空振りは多かったけど…。


武居選手の得意パンチも
迎え撃つアッパーが多いせいか
遠くからだと見えにくい…。


ただロープを背負ってからクルリと
態勢を入れかえてからの打ち返しは
さすがかなと。


テクニックの武居選手、
勢いの比嘉選手といったところでしょうか。


これはもう戦前から予想されていた
ことではありますね。

明暗を分けた最終ラウンド

激しい打ち合いがつづき
お互いがまったく引かない展開が続く。



迎えた、11ラウンド、
比嘉選手の左フックが
武居選手の耳のうしろあたりにヒット。


バランスをくずすような形になり
足元がすべり武居選手がダウン。


一瞬、「スリップかな?」と思いましたが
パンチが当たった後に倒れているのでダウン判定。


ここでダウンを取られてしまうあたり、
本当にもったいない。


今までどちらが優勢か
分からないほどのな接戦だけに…。


痛恨のダウンとでもいいましょうか。


ダメージはなさそうで、
すぐに立ち上がり猛反撃に出る武居選手。


でもほんとに、
ここでダウンを取れるなんて
さすがの一言につきます。


すぐに立ち上がった武居選手、
残り時間が少ない中で挽回を
図ろうとガンガン攻めますが終了のゴング。


反撃もおよばず、
このラウンドは10ー8で比嘉選手がポイントを取る。


運命の12ラウンドが始まり、
判定が微妙かもしかしたら前のラウンドの
ダウンもあり負けていると見た武居選手が
いっきに攻める。


反対に比嘉選手は、
ガードに徹してほぼの状態。


ラウンド間のオープンスコアを
採用しないシステムなのでほんとに
どちらが勝っているか全く分からない。


現場で観ているとほんの少し、
比嘉選手が勝っているかな?
そんな感じでした。


ただ観る場所、角度、遠いのか
近いのかにもよってそれは様々。


現に前戦の、
武居 VS モロニーも
現場で観たけど僅差に感じた。


それにしても、
比嘉選手の手が出ない。


どうしたのか?
考えられるのは2つ、

  • 判定で勝っているから逃げ切ろう
  • シンプルに疲れた

わたしの見立てだと両方。


ダウンをとっているから
このラウンドをしのげば勝てるとふんだ。


しかも毎回ほぼ激闘で、
めちゃくちゃしんどい。


いろんな意味でスタミナを、
使いすぎて手が出ない、いや出せないんだ。


ここは武居選手がチャンスとみて、
いっきに攻勢をしかける。


一方的な展開で比嘉選手のダウンも
ありえるかな?とも思いました。



「カンカンカンカンカーン」



終了のゴングとともに、
両者が抱き合い健闘を称えあう。


いろんな想いが詰まった試合で、
こちらもさすがにウルっときましたね。


結果は3-0で武居選手の勝利で、
初防衛に成功。

まとめ、感想

「えっ!メインの前にこんなにいい試合が観れていいの?」


誰もが口にはしないまでも、
そう思ったはず。


闘う前から、
お互いをリスペクトしあい
とても和やかモードで試合の
行方は分かりません状態。


でもフタを開けたら、
そこは完全にプロフェッショナルで
ボクサーとして100点満点。


武居選手の未知数の強さ、
比嘉選手のこの階級での可能性


今回、どちらも新境地を開拓した試合。


くっついたら比嘉選手、
距離を制したら武居選手。


展開によっては、
ワンサイドゲームが予想されましたが、
見事にそれも破壊されましたね。


比嘉選手、引退をほのめかす
発言をしていますがファンとしては
まだまだ強い比嘉選手を観たい。


武居選手、今後もしかしたら
神童、天心選手との無敗マッチが…。


場所は東京ドームかな?


そんな、希望も込めて、
今後も日本のボクシングから目が離せない。


両選手ほんとにおつかれさまでした!

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